vol.23
猫ちゃんのおしっこチェックしてますか?

膀胱から尿道と、尿路の下部(出口に近い方)で起こる病気を総称して下部尿路疾患(FLUTD)といいます。
このような泌尿器系疾患は猫がかかりやすい病気として腎臓病の次に多くみられる病気です。
日頃の愛猫の行動パターンを把握し、そしてトイレ掃除の際にウンチだけでなくおしっこについてもしっかりチェックしていれば、早くその異常に気付くことができます。
思い当たることがあったら、早めに動物病院へ行きましょう。


予防はできるの?
FLUTDを引き起こす原因として食事内容や年齢、肥満に加え、水分摂取量の不足や運動不足など、さまざまなものが考えられます。尿結晶や尿石には数種類ありますが、猫ではストルバイトとシュウ酸カルシウムがもっとも多くみられます。
これらの尿石ができる原因は異なるうえ、原因がよくわからないこともあります。そのため、飼い主であるあなたができる予防法としては、次のようなことがあげられます。
どうやって治療するの?
予防を心がけていても、FLUTDになってしまうことは考えられます。
動物病院では、尿やレントゲン検査などにより、尿石の種類や大きさ、数などを調べ、尿路の炎症や損傷の程度を判断してFLUTDの診断を行います。
尿路の閉塞があればそれを解除し、必要があれば尿毒症の治療を開始します。また、尿路に損傷がある場合は尿路変更の手術が必要になる場合もあります。
幸いにも排尿できている場合、膀胱に炎症があればその炎症を抑える薬の服用が必要です。また尿石の種類によっても治療法は異なります。
もっとも多くみられるストルバイト尿路の場合は、食事中のマグネシウムを低くし、尿を酸性化することで溶かすことができます。これは、食事を治療の一環として動物病院で処方される特別療法食に切り替えることで可能となります。
シュウ酸カルシウム尿石の場合は、残念ながら食事管理などの内科的治療では溶かすことができませんので、手術によって尿石を取り出すこととなります。
再発を予防するためにできること
1. 適切な食事管理
マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを制限した食事。また、尿のpHを調整するよう考慮された食事を与えましょう。
2. 水分を十分に与える
水分の摂取量が少ないと尿の量が少なく、尿が濃縮されて結石ができやすくなるので、できるだけ水を飲ませ尿を薄めるようにしましょう。
3. きれいなトイレ
猫はトイレが汚れていると排尿を我慢することがあります。我慢すると膀胱に尿が溜まる時間が長くなり、尿結晶や刺激物質が膀胱内に作られやすくなります。

治った後も1〜3を心がけましょう。
特に、食事管理は大切です。予防・再発予防には動物病院で処方される特別療法食が最適です。今まで「猫が好きなもの、食べてくれるもの」をあげていたあなたも、この機会に食事を見直してみてはいかがでしょうか。
定期的に獣医さんと相談しながら、最適な食事管理を続けて健康を維持するように心がけていきましょう。
日頃から質の良いフードで病気の予防に努め、万が一病気にかかったときには、動物病院の指示にしたがった食事を与えましょう。あなたの愛猫が健やかに長生きするための、まず第一歩です。