vol.29

去勢・避妊を考える


やっぱり気になる 去勢と避妊

 まだ生まれてから間もないあどけないしぐさの子犬・子猫たちも、身体の成長に伴い、やがて性の成熟が訪れます。
 性の成熟は自然なものです。そして同時に発情・生殖行動といった性行動も、成長に伴い当然みられるようになります。しかし、飼い主であるあなた自身が子犬・子猫は育てる意思がない、あるいは住宅や家庭、その他の事情などで育てられないのであれば、去勢・避妊について考えてみてください。

行動・性格面でプラスになる効果も・・・

 「去勢・避妊手術はかわいそう」「自然のままが一番」といった意見もありますが、偶発的な妊娠を避けるため、安全に異性との接触を遮断することができたとしても、その自然な本能である発情や生殖、雌を追う雄の習性まで抑えることはできません。そのため、むやみにストレスを与えることになります。
  また、去勢・避妊手術は望まぬ子犬・子猫を増やさない目的以外に、健康面や行動・性格面でプラスになる効果もあります。

雄犬
■前立腺の病気や精巣・肛門周辺の腫瘍、会陰ヘルニアの予防になる。
■攻撃性の低下、正確が穏やかになり、しつけもしやすくなる。
■尿のマーキングが減る。

雌犬
■望まない妊娠を防ぐことができる。
■乳腺腫瘍や子宮・卵巣の病気(子宮蓄膿症、卵巣腫瘍など)の予防になる。
■発情の煩わしさが解消される(発情期の出血、雄犬が近寄ってこなくなる、など) 。

雄猫

■攻撃性の低下、性格が穏やかになり、しつけもしやすくなる。
■尿のマーキングが減る。
   部屋のあちこちの壁など垂直なものに尿を吹き付ける行為をスプレーと呼んでいますが80〜90%の雄猫に対して予防する効果があります。

雌猫
■望まない妊娠を防ぐことができる。
■乳腺腫瘍や子宮・卵巣の病気(子宮蓄膿症、卵巣腫瘍など)の予防になる。
■発情の煩わしさが解消される(発情時の異常な泣き声がなくなる、など) 。
■子猫の時期の幼い性格が維持される。

動物病院で相談を
 子犬も子猫も個々によって若干の違いはありますが、早いものでは生後5〜6ヶ月を過ぎると性の成熟がみられますので、方法や時期など動物病院で獣医師と十分に相談し、去勢・避妊について考えてください。