|
●冬に注意したい病気●
|
@
|
泌尿器系疾患 |
| A |
関節などの疾患 |
| B |
心臓循環器系の疾患 |
| C |
伝染病の疾患 |
| D |
呼吸器系の疾患 |
| |
[泌尿器系疾患] |
冬に特に症状が出やすいのが泌尿器系の疾患です。
寒くなってくると散歩に出かける回数も減りがち。運動が減るために喉もあまり渇かず、水を飲まない→尿があまりでない→泌尿器系疾患が増える、という悪循環を招きやすいのです。雄犬や7歳以上の高齢犬、過去に泌尿器系の疾患を経験したことのある犬は、特に冬場の再発の可能性がとても高いので、飼い主さんは十分な注意が必要です。 |
| ★病気発見のポイント★ |
●尿に血が混じる、またはいつもよりも濃い赤い尿が出ている。 |
●排尿するときに痛そうにしたり、排尿時間がいつもより長い。 |
●尿の量や回数が増えていないか、色の変化はないか? |
健康な犬の尿は淡黄色ですが、異常に濃い黄色や、濁り、赤やチョコレート色の血尿が出たときは泌尿器疾患の疑いがあります。また、排尿の最初から終わりまで、血が混じる場合→腎臓疾患の疑い、排尿の最後のほうにだけ血が混じる場合→膀胱疾患の疑いと考えられます。
排尿のポーズをとるもののおしっこが出てこないでじっと考えているような様子が見られる場合には、結石で尿道が詰まっていることも考えられます。
さらに、水を大量に飲む、飲んだ水に比べて尿の量が異常に多い、頻尿(少量ずつ何回も排尿する)などの症状は膀胱炎にかかっている可能性があります。
いずれにせよ、様子を数日間も見ていたり放っておかずに、病院で尿の検査を行い、原因をきちんと確定してから治療をしてもらいましょう。 |
|
★予防法★ |
飲み水の量が減っていないなと感じたら、いつもの水に一工夫してみましょう。
例えば、犬の好む肉汁(味付けなしのお肉のスープ)や、ペット用のミルクなどを飲み水に少量加えてみると、いつもの違う匂いに誘われて、飲水量も増えるでしょう。 |
POINT
寒さのために散歩を怠りがちになると、外でしかトイレをしない習慣のついている犬は、ずっと排尿を我慢してしまうことになります。日頃から家の中でトイレができる習慣をつけておけば、公衆衛生上のトラブルも防ぐことができるので、よい方法だと思います。 |
|
[関節などの疾患]
|
冬に人間のお年寄りが関節の痛みを訴えるのと同様に、犬にも症状が出ることがあります。骨関節系疾患や神経の異常などの病気が疑われる場合も。高齢犬(特に小型犬)や太り気味の犬は要注意です。
|
★病気発見のポイント★ |
| ●今まで元気だったのに急に歩くのを嫌がるようになった。 |
| ●足を動かしたときに痛がって鳴く。 |
| ●飼い主が足を触ると嫌がって噛みつこうとする。 |
|
★予防法★ |
●運動時・・・寝起きや散歩にでて間もない時間帯など、体が温まっておらず動きが鈍いときには、急にボールを追いかけさせたり、走ることを促したりするのは避けましょう。運動不足になりがちな冬は、室内で軽い運動をする、お風呂の好きな犬の場合は、湯船の中で手足を動かすなどの工夫もよい。
|
| ●床材・・・滑りやすいフローリングなどの床は、犬が踏ん張れず、歩く際に足腰に負担をかけやすい。犬が活動する範囲の床には滑り止めカーペットを敷くなどして、予防に努める。 |
| ●肥満に注意・・・一番大切なことは、肥満させずに標準体型を守っていること。太り気味と注意されたらすぐにでもダイエットを始めるべきです。とはいえ、いままで好きなだけたくさん食べていた犬に、急激な食事制限を強いることは困難なので、獣医師の指導の下、繊維質の多い食事や煮た野菜などで満腹感のある食事に切り替えていく工夫をするとよいでしょう。くれぐれも人間の食事は与えないように。 |
|
[心臓循環器系の疾患] |
冬場に特に、気になる「咳」が増える子は心疾患の疑いがあります。心臓疾患は他の病気の症状と類似している点もあるため発見が遅れてしまうことも少なくないので、特に高齢の小型犬などは早期発見のために定期健診などが、望ましいと言えます。
|
★病気発見のポイント★ |
| ●心拍数・・・安静時でも心拍数が1分間に120回以上が常に続く場合。リラックスした状態で心拍を計測することは飼い主にしかできないことなのでぜひ試して欲しい。 |
| ●咳・・・冬は呼吸器が冷たい空気によって刺激され、急に冷え込むときなどに咳が出やすくなります。特に高齢の小型犬が急に咳き込むようになった場合は要注意。 |
| ●体重減少・・・短期間で1割以上体重が減った、特に理由もなく犬がやせてきたなど。特に被毛の長い犬は外見からでは体重の増減が分かりにくいので、家庭でこまめに体重を測定しましょう。 |
|
|
|
[伝染病] |
| 冬は様々なウイルスが活発に活動する時期であるため、予防接種だけでは安心できないこともあります。日常の健康管理が重要なポイントとなります。 |
| ★病気発見のポイント★ |
| 急に元気がなくなり、高熱が出て下痢をする場合はジステンパー、激しく嘔吐して血便する場合は、パルボウイルスへの感染濃厚。他に、「ヒトの風邪」によく似る伝染病も存在します。 |
| 猫は・・・いわゆるネコ風邪と呼ばれる、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症という伝染病があり、どちらの感染症も、元気食欲の消失、くしゃみ、発熱、目やに、鼻水、発咳、よだれなどの症状を呈する。 |
| フェレットは・・・犬猫と違い、ヒトのインフルエンザが感染します。家族の中でインフルエンザが発症した場合にはうつさない様に。詳しくは、近くの獣医さんに相談してください。 |
|
| ★予防法★ |
| 予防接種を必ず受けることと、日頃から病気に負けない抵抗力をつけておきましょう。伝染病の予防接種は、病気を完全に防ぐものではなく、感染しても症状が軽く済むようにしてくれるもの。毎日の規則正しい生活でウイルスに感染しない抵抗力のある体をつくることがとても大切です。
|
|
[呼吸器系の疾患] |
| 冷たい空気を吸い込むことで咳を誘発することが多い。朝晩など気温の低下が激しい時間帯は注意が必要である。寒さに弱い犬種(チワワ、ヘアレスドッグなど)は特に注意してください。 |
| ★病気発見のポイント★ |
よく咳をしたり、鼻水が常に出ている状態は、ウイルス感染や鼻や喉、気管支の炎症が考えられます。咳がひどくなると、呼吸困難になることもあるので、早めに獣医師に診せましょう。
またクシュクンシュンとくしゃみのような咳は、細菌による肺炎などの疑いがあり、ゴホンゴホンと喉に骨が刺さったような、喉の奥からものを吐き出すような湿った咳の場合は心臓病の可能性があります。どういった咳なのかを正確に獣医師に伝えたほうが早期発見につながるので、よく観察しておくとよいと思います。 |
|
| ★予防法★ |
| ●部屋の通気をよくする(換気の重要性) |
| ウイルスや細菌は、閉めきった部屋に充満しています。時々窓を開けて、外のきれいな空気を部屋に取り入れるなど、室内飼いの場合はこまめな換気を。 |
| ●乾燥する日は加湿器も |
| 冬は気管などが、湿度の低い乾燥した冷たい空気に対して敏感になります。加湿器などを使って、適度に部屋の湿度を保つことは、咳などの症状をやわらげるのに役立ちます。 |
| ●水を切らさない |
| 新鮮な水を常に飲めるようにしておくことが大切。冷たすぎる水を飲むと咳がひどくなることもあるので、あたたかい部屋に置いておくといいです。 |
|