vol.38

夏のトラブル対策(2005年度編)


 

 

〜夏の外敵からペットを守る5つの方策〜

さあ!みんなが大好きな夏はもう目前。

でもちょっと待って!

野外には厄介な病気を運んでくるトラブルの種
がいっぱいです。

うっかり知らなかったでは済まされません。

夏ならではのトラブル対策をしっかり勉強して
おく様にしましょう

 

 


外敵1 蚊

言わずと知れた厄介な病気の代表格といえば『フィラリア』。犬フィラリア症は犬の心臓内および肺動脈と呼ばれる心臓や肺へつながる太い血管内に長さ約15p〜25pのそうめん状の犬糸状虫(フィラリア)という虫が寄生してしまう病気の事です。蚊はこのフィラリアを媒介するため、蚊が発生している時期に合わせて予防をしなければなりません。注射や予防薬など、今年の対策は始めていますか?まだの方はすみやかに、愛犬を動物病院に連れて行きましょう。予防薬は月に一度飲ませるもの、半年に一度注射薬で予防するもの等がありますが、使用する予防薬の量は犬の体重によって異なります。いずれもフィラリアの感染がないかという事を血液検査で調べてから開始する事になります。感染している事を知らずに予防薬を使用して急死した例もあるため、必ず獣医さんの指示に従って下さい。予防薬と併せて、心配な方はペット専用の蚊よけ対策も併用しましょう。ただし人間用の蚊取り線香等は煙で喉を痛める可能性がありますので御注意を!

外敵2 ノミ
ノミの幼虫にとってもっとも好ましい環境条件は温度18〜27℃、湿度75〜85%。つまり夏です。ノミの場合吸血活動を行うのは成虫だけなので、ノミの生態を知った上でまずは予防に努めましょう。しかし、家の庭や公園等、どこでも感染源となりうるので、お散歩帰りのブラッシングやシャンプーはこの時期特に念入りに。皮膚炎を起こしている場合には内服薬の服用が必要な場合もありますので、かかりつけの動物病院へ相談してみて下さい。
外敵3 マダニ
マダニは人や動物の体液(血液)を吸って成長します。近年では都市開発の為に山から土を持ち込んだりすることにより、都市部の草むらにも比較的普通に生息している為、犬や猫等の動物に寄生が見られる事はそれほど珍しい事ではありません。しかし、動物に寄生したマダニを取り除こうとして触れると、犬バベシア等の危険な疾患に感染する可能性がある為、注意が必要です。マダニが犬や猫に寄生する場合、特に目の下に寄生します。犬や猫が屋外から戻ってきたら、じっくりお顔のまわりを観察して、マダニの有無を確認しましょう。
外敵4 日射病と熱射病
日射病と熱射病。この2つの違いは何でしょう?日光が当たる事によって体温が異常に上昇した状態を日射病と言います。特にこれからの季節、太陽が容赦なく照りつける夏の午後は外気温も室温も高くなります。冬から春までは日なたやサンルームで好んでお昼寝していたとしても、カンカン照りの太陽の下での外出や、閉めきった部屋の中に閉じ込めておくと、犬が日射病・熱射病になる事があります。処置が遅れると、生死に関わる事も少なくないので、可能な限り早く気づいてあげる事が大切です。特に肥満化したペット、毛の長いペット等に起こり易い様で、特に気温が高くない場合であっても、温度の高い環境によって熱射病を引き起こす事もあり、注意が必要です。犬小屋の場所を日陰にしたり、風通しを良くしたり、エアコンを弱めにきかせる等して、こまめに配慮してあげましょう。
外敵5 皮膚トラブル
厳密に言えば外敵ではありませんが、種類によって若干ですが差はあるものの、春から夏日かけて基本的には換毛期。よく毛が抜けるので、夏場のブラッシングは特に念入りに行った方が良いでしょう。また、梅雨時期から夏にかけては一年間の中でも特に皮膚病の多い時期。湿気のため毛が汚れやすくなるので、丁寧なブラッシングとコーミングで毛や皮膚の汚れを落としてやり、清潔に保つ事が必要です。また、ゲージやハウス等は湿気がこもり易く、カビや細菌が繁殖し易くなるので、まめに掃除や消毒をしてやりましょう。風通しの良い場所に小屋を移してやる事も工夫の一つです。もし、皮膚の状態に異常が見られた時には、必ず獣医の診断を受ける様に心がけて下さい。