今月のお話 VOL,42

ネコの健康〜元気が無く歯茎が白い〜

■病気治療と貧血改善のための免疫療法を併用

●猫白血病ウイルス感染症の場合

猫白血病ウイルスに感染し、発症すればそれを治す確かな治療法はない。インターフェロンなどを投与して、いかに低下した免疫力を高め、猫が自力で治すのを手助けするか、である。
貧血がひどければ、まず貧血をとめること。赤血球を破壊する免疫システムの力をいかに抑えるかが重要だ。そのため副腎皮質ホルモン(ステロイド剤)を投与する。それで症状が改善しない難治性の場合、ステロイド剤のパルス療法(大量、集中投薬)を行ったり、人の免疫グロブリン製剤や抗がん剤を投与したりする事もある。
但し猫白血病ウイルスに感染、発症すると、猫の免疫力が低下するため、貧血を治療するための免疫抑制療法のやり方には、細心の注意が必要だ。

あなたの愛猫も注意が必要!

●ヘモバルトネラ症の場合

ヘモバルトネラ症になれば、この病原体を退治するための抗生物質投与が治療の基本となる。貧血がひどいのなら、免疫抑制療法や輸血などによって貧血の改善を図る。なお、ヘモバルトネラ症は抗生物質での治療によって症状が治っても、病原体は生き残り、無症状キャリアの状態が続く。そのため、老化や病気などに伴う体力、免疫力の低下によって再発する可能性もある。

■室内飼いの徹底と子猫の時から必要なワクチン接種やノミ・ダニ用殺虫剤の定期投与

●猫白血病ウイルス感染症の場合

猫白血病ウイルス感染症の場合子猫の時からワクチンを接種して、感染を未然に防ぐこと。田だし、ワクチン接種による感染の防御率は80〜90%といわれている。この病気は屋外での感染猫との接触やけんかなどで感染することが多いため、愛猫の室内飼いを徹底し、極力感染の可能性を無くすことが求められる。
万一感染しても、発症を予防するために、猫の飼育環境を整え、栄養管理を行い、出来るだけ猫に大きなストレスをかけない飼いかたを実践することが重要だ。ついでにいえば、猫白血病ウイルスの感染した猫の中で、避妊去勢された猫は、そううでない猫よりも発症率が低くなっている。避妊・虚勢は外出意欲の低下にもつながるため、早めに実施することが望ましい。

●ヘモバルトネラ症の場合

ヘモバルトネラ症は、先にも示した通り、ノミなどの吸血性昆虫が媒介すると言われるが、まだ確証がない。いずれにしろ、子猫の時から室内飼いをして、家の外での感染の可能性を極力減らすこと。また、ノミやダニなどの感染から猫を守るために、スポット・タイプの殺虫剤の定期投与をするといいだろう。